平成16年3月定例議会個人答弁全文

 

1−(質問)カドミウム米検出について

 BSE、コイヘルペス、鳥インフルエンザなど食に関する安全性がマスコミ等で叫ばれている中、近隣の米原町、近江町の15年産米から農水省の出荷基準を超えるカドミウムが検出されたことが、近畿農政局滋賀農政事務所より発表されたと1月30日付けで各新聞に大きく掲載され社会的問題になっております。
 農水省が昨年9月から県内18市町村の140地点で平成15年年産米を対象に実施された「国内産米カドミウム調査」において、食べるのに好ましくないとして同省が非食用に処理する0.4ppm以上のカドミウムが含まれた米が、米原町で18地点のうち7点、近江町5地点のうち2点、調査の結果検出されたと言うもので、彦根市の農政・東びわこ農協また米作農家にとって対岸の火事とは言っておれない深刻な問題が発生いたしました。
 カドミウムとは、銀・銅・亜鉛などの金属と同じように自然界に存在する金属の一つで通常の土壌に含まれているもので、玄米中のカドミウムは土中の水分と一緒に根から吸収され蓄積されるもので昭和45年10月当時の厚生省では、食品衛生法に基づき玄米1.0ppm以上のカドミウム米の販売は禁止されています。
 また、0.4ppm以上1.0ppm未満の玄米は食品衛生上差し支えないものの米の需給状況、消費者の不安を考慮して、非食用「合板のりなど」に処理されるそうで、現在お隣の伊吹農協では15産出荷された玄米1,600dの内、既に小売店などに卸されていた100dを除く1,500dの出荷を止め、自主検査を進めてこられたそうでその検査でも新たに検出されたと聞き及んでおります。
 以上のことを踏まえお尋ねいたします。

1. 市長は近隣の地域からカドミウムを基準値以上に含まれた近江米が検出された事実をどのように受け止めておられるのでしょうか。

2. 農水省の調査は彦根市全域で何地点調査されたのか。その結果はどうであったのか、又それ以外に行政或いは東びわこ農協で独自に調査されたのか、調査されておられるのであればその結果は如何であったのでしょうか。

3. 米原町・近江町は彦根市と隣接いたしております。そういった立地条件の中、農家間における出入り耕作はあるのでしょうか、又調査はされておられるのか。

4. カドミウムは通常土壌には多少なりとも含まれていると言われております。基準値内に収めるため東びわこ農協では発表以来、対応策を講じ組合員に対策として、アルカリ性土壌資材散布を周知徹底されておるとお聞きいたしております。しかしながら農家にとって必要性は理解するものの大きな出費が必要となるため大変困惑されているようです。カドミウム米発表以来行政としてどのような対応を今日まで講じてこられたか、今後農家及び消費者にどのような指導・周知をされようとしているのか、また緊急的な助成処置が必要と思いますが当局のお考えをお示し戴きたい。

5. 今回米のみが大きく取り上げておりますが、他の農産物例えば麦・大豆・野菜等についてはカドミウム含有基準値は農水省で決められているのでしょうか。

1−(回答)主管課 農政課
 近隣地に検出されたカドミウム米についてのご質問にお答えします。
 まず、農林水産省が全国的に実施された「平成15年国内産米穀のカドミウム調査」におきまして、近隣2町で生産されました米の一部からカドミウムが検出されたことは、市場には出回らないものの、風評被害が心配され近江米の産地としてのイメージを損なわないか非常に懸念しています。
 次に、この調査は彦根市域においては22地点で実施されましたが、食品衛生法で規定する基準値や食品衛生法より厳しい農林水産省基準を超えるカドミウムは検出されておりません。
 また、市および東びわこ農協におきましては、独自の調査は実施しておりません。
 次に、本市から近隣2町への出耕作はありますが、出耕作による産米の保管状況につきまして、東びわこ農協に問い合わせるなどの調査をしてまいります。
 ご承知のとおりカドミウムは、自然界に存在する金属のひとつであり、通常の土壌にも含まれているものですが、国の調査結果を受けまして、県・東びわこ農協と連携を図りながら、各集落での農談会等を通じまして、通常行っております土壌改良資材の施用や水管理等によりカドミウムの吸収を抑える栽培技術の普及・徹底を更に図っておりまして、今後とも、関係機関等と連携を図りながら、消費者ニーズにあった安全で安心できる農産物の生産振興に努め、近江米ブランドの確立を図ってまいりたいと考えております。
 なお、先に本市において実施されました農林水産省のカドミウム調査では、食品衛生法上、また農林水産省基準も下回っていることから、特に助成措置は考えておりません。
 また、現在、食品衛生法のカドミウム含有基準は米のみが規定されており、他の農産物については規定されていませんので、この点もご理解賜りますようお願いいたします。